新しいコンセプトの磁気ループアンテナが登場しました！

コンピュータを利用したSDR受信機として成功をおさめたAirspy HF+シリーズは、何千人ものユーザーや受信愛好家から多くのフィードバックをもたらしました。そしてほとんどの問題は、周囲のノイズを拾いやすく、ゲイン過多で必要なリニアリティに欠ける受信アンテナが原因であることが分かりました。そこで、ノイズの問題を修正する新しいノイズ・キャンセリング・パッシブ・ループ(NCPL)を設計し、ポータブル運用に適したSDR受信機のロー・ノイズ・パフォーマンスを活かせるアンテナを作り上げました。コミュニティでの長い議論の末、私たちはそのデザイナーであるYoussefにちなんでそのアンテナを「YouLoop」と名付けました。

アーキテクチャ

YouLoopは、メビウスループの原理に基づくアンテナで、バランスのとれた電気シールドがマルチターンループの中心として使用されます。残りのターンはシールドの内側を通ります。この構造は、ラムダがアンテナのサイズに比べて非常に大きいような、大きな波の波長でも電気的にバランスが取れています。これにより、ほとんどの電気ノイズ・エネルギーが集中している、より低い帯域の電気ノイズをキャンセルできます。
次の図は、上記の概念的なアーキテクチャを示しています。巻き数が多いほど、低い周波数でのゲインが高くなります。電気バランスを保つために、ターン数は2ずつ増加することに注意してください。

VHFパフォーマンス

この2ターンの同軸ビルドのもう1つの興味深い側面は、VHFでの応答です。同じHF磁気ループをFMと2m HAM帯域で使用できますが、コアの原理がわずかに変更されています。折り返しダイポールになりました。実際には、折り返しダイポールの給電点は上部にあり、アクチャル・レッグは同軸グラウンドで構成されています。このフィードポイントで、信号は2本の同軸レッグを介して広帯域、低損失BALUNにルーティングされます。灰色の曲線は、VHFでの信号経路を表しています。これにより、このアンテナはポータブルVLF / LF / HF / VHF操作の非常に歓迎されるオプションとして、FM放送、航空バンド、2m HAMバンドに完全に適合して使用可能になりました。
 

更なる改善

インピーダンス・マッチングをさらに改善し、周波数応答を平坦化するために、レシーバーに一定の出力インピーダンスを供給できる高インピーダンスの外部プリアンプをアンテナの近くで使用することが可能です。私たちは、非常に弱い信号でDX'erを助けることができるJ-FET低電力プリアンプに取り組んでいます。このプリアンプでは、直径がはるかに小さいループを使用できるため、可搬性が向上します。 

付属品

お客様からの大きな需要を受けて、ディストリビューター・ネットワークを介して2ターン・バージョンを提供することを決定しました。これは、アンテナを最初から作成したくない、または作成できない場合に最適なオプションです。私たちは最高品質のコンポーネントを選び、事前に組み立てたPCBとバランの組み合わせにより、SMAケーブルを接続するだけの状態で出荷します。アンテナ全体を数秒で組み立てることが可能です。恒久的な屋外設置の場合、「T」および「インバーター」エレメントを防水テープでシールすることをお勧めします。私たちが提供した同軸ケーブルは、その形状を保持するのに十分な剛性がありますが、最適なパフォーマンスを得るには、スペクトラムアナライザグレードの同軸ケーブルを使用することをお勧めします。位相または振幅の不一致があると、パフォーマンスが最適化されません。私たちが提供しているものは、これらのパフォーマンス基準に一致しています。

2 x 1m RG402 18GHz同軸、SMAオスコネクタ付き−ブランチ用
1 x 2m RG402 18GHz同軸、SMAオスコネクタ付き−伝送ライン用
位相インバーター
T字型低損失広帯域バラン

仕様

HF受信周波数範囲：10 kHz〜30 MHz
VHF受信周波数範囲：最大300 MHzまで
最大電力：250 mW
パッシブ設計
調整不要
-0.28 dB typ低損失ワイドバンド・バラン
 

対応機種

Airspy HF + Discovery（推奨）
Airspy HF +デュアルポート（R3を短絡）
MDSが-140 dBm以下のその他のSDR 

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