デービス社ウェザーステーション・シリーズVantage VUE、Vantage Pro2で収集した気象データを
パソコン等で解析できるデータとして蓄積するにはどうしたらよいでしょうか。
昔の百葉箱であれば、実際に百葉箱のところに行って温度や湿度、気圧を記録用紙に書き取って記録し、
それをデータとして使っていたことと思います。もちろん今ではそんな手間は要らず、自動的にデータを
記録してくれるわけですが、それを実際に利用するには以下のようなオプションが必要になります。
コンソールにデータロガーを取り付け、USBまたはシリアル接続により、パソコンにデータを吸い出します。
データの処理には同梱のWeatherLinkソフトウェアを用いて表やグラフ化することが可能です。
またBulletin画面によりリアルタイムの気象データを一画面にグラフィック表示させることも出来、
最もスタンダードなデータ収集方法と言えるでしょう。
究極のウェザー・モニタリングのために、ウェザーリンク・
ソフトウェアとデータロガーを
ウェザーステーションに加えてください。
お客様のニーズを満たすために、多彩な追加機能をご用意しています。
リアルタイムに現在の気象状況をPCのディスプレイに
表示するだけでなく、グラフを作ったり、合計と平均を
計算して気象の傾向を分析することができます。
ウェザーリンク・データロガーはウェザーステーションの
コンソール(Vantage VUEとVantage Pro2いずれにも)にフィットし、
PCに接続していない時でもデータを格納し続けます。
普段は屋外に設置しておき、必要に応じてノートPCを持参して
データを収集してくるといった使い方も可能です。
データを記録するインターバルによってデータの最大蓄積期間が
決まってきますので、ご注意ください。例として、
1分間隔でデータを蓄積すると約1日〜42時間ほどでデータロガーが
満杯になってしまいますが、30分間隔であれば、
約30日〜53日間分のデータを蓄積できます。
1時間ごとのデータであれば、2〜3ヶ月分のデータを蓄積可能です。
(蓄積可能日数に幅があるのは蓄積する気象要素の数によるためです)
データが満杯になると古いデータを捨てて新しいデータを格納しますので、
データが満杯になる前にPCに読み出すことをお奨めします。
データロガーはUSB接続タイプとシリアル接続タイプが用意されていますので、使用するパソコンに合わせて選ぶことができます。
ウェザーリンク・ソフトウェアを使用することで以下のような機能を拡張することができます。
グラフ:1日ごと、週ごと、月ごと、年ごと等の単位でデータをグラフ化することができます。
データの比較:Weather Bulletin画面で現在の状況を一目で見ることが出来、比較のため複数の気象変数を並べて見られます。
より多くの気象データ:コンソールのみでは表示不可能な気象情報(要暖房日数、要冷房日数、燃料需要等)を表示可能。
オプション・センサー・レポート:オプションの日射センサー、UVセンサーで日焼けのリスクと太陽エネルギーに関する詳細を表示。
マルチ・ステーション・データをサポート:1台のコンピュータで複数のウェザーステーションのデータを扱えます。
ウェザーリンク・ソフトウェアを使って気象データを取り込んでグラフ化した例が上のグラフですが、
この他にも収集したデータをテキスト・データ化し、ExcelやWordなどに取り込んでお客様で独自に
報告書などに纏めて利用することも可能です。Excelのグラフ機能を使ったグラフ化も可能になります。
ウェザーリンクUSB for Windows
\39,960(税込)
6510USB
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ウェザーリンク シリアル for Windows
\39,960(税込)
6510SER
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WeatherLink IPはイーサネット回線を利用して
インターネット経由でデービス社の提供する
ウェザー・クラウド”WeatherLink.com”にデータを
アップロードするタイプのデータロガーです。
専門的なネットワークの設定や、サーバー・コンピュータの設置は不要です。
ウェザーステーションのコンソールに接続し、
LANケーブルをルーターにつなぐだけです。
アップロードするのにコンピュータさえ必要ではありません。
数分以内にあなたの気象データをインターネット上でライブに見ることができるでしょう。
さらにWeatherLink IPはあなたにデービス社のグローバル・
ウェザー・ネットワークWeatherLink.comの
全ての機能を与えてくれます。すなわち、
あなたのPCが起動していない時でもデータは自動でアップロード、
データのアップロードにPCは不要で
アップロードしたデータは複数台のパソコンで自動的に
収集することも出来、PCだけでなく、
無料のiOS、Android用アプリを使用することで
スマートフォンやタブレットでのデータ確認や
メール配信機能を使った毎日のサマリーや
アラート機能も備えている、などです。
クラウドサーバー上のデータは最長2年間蓄積が可能で、
クラウドサーバ側は個々のWeatherLink IPを
IDによって認識しますので、複数のISSからのデータを
1台のPCで管理したり、逆に1台のISSのデータを
複数の拠点のPCでシェアしたりといったことが可能になります。
またWeatherLink IPはWeatherLink.comと接続して使用する
範囲において"プラグ・アンド・プレイ"で使用可能です。
また年単位のサブスクリプション・フィーなどはかかりません。
データのダウンロードには付属のWeatherLinkソフトウェアを
使用しますので、他にソフトを揃えるコストもかかりません。
ご使用にはインターネット接続環境が必要です。
インターネット接続は用途によって常時接続の光回線やADSL回線などでなくても間欠運用も可能です。
WeatherLink IPを使用した例として、弊社屋上に設置したVantage Pro2(ケーブル式)のデータを
WeatherLink IPを介してデービス社WeatherLink.comにアップロードしているデータが下図のデータです。
尚、残念ながらWeatherLink IPは生産を終了してしまいましたので、同様の機能をお求めのお客様はウェザーリンクLive(6100USB)を
使用されることをお薦めします。
ウェザーリンクIP
生産終了
6555
本年より日本国内でも発売を開始したVantage Connect(ヴァンテージ・コネクト)は
Vantage Pro2シリーズの集積センサーステーション(ISS)から携帯電話網を経由して
デービス社のWeatherLink.comに気象データを自動的にアップロードします。
遠隔地に設置され、電源やLAN回線を引き回すことが不可能な場所などにISSと
Vantage Connectを設置し、ソーラーパワー・バッテリーを搭載した本装置で
携帯電話網を経由してインターネットに送信することが可能になります。
日本国内バージョンとして3G回線を利用して広い受信可能範囲を実現しています。
アップロードされたデータはWeatherLink IPと同様、PCだけでなくスマホや
タブレットで表示することが出来、WeatherLinkソフトウェアを使用して
PCにダウンロードすることも可能です。
またメール配信機能を利用して、特定の条件の時にアラートを受け取ることもでき、
遠隔地の危険な気象条件を知ることにも役立ちます。
リアルタイムでのデータ確認はPCやスマホでできますので、コンソール表示器は
無くてもOKです。Vantage Pro2 ISSとVantage Connect、PCのみで
気象データを蓄積、解析することが可能になります。
デービス社のウェザー・クラウドWeatherLink.comの使用権が
含まれていますので、年単位のサブスクリプション・フィー等はかかりませんが
携帯電話網を使用するため、年間プランの契約が必要です。
年間プランはデータアップロード間隔によって5分、15分、30分の
プランがあります。
Vantage Connectについて詳しくは こちらもご覧ください。
またVantage Connectの使用例として、弊社屋上に設置した
Vantage Pro2プラス(ワイヤレス式/日射センサー、UVセンサー、
24時間駆動循環ファン付)をVantage Connect経由で
WeatherLink.comにアップロード設定しており、下の埋め込み画像がそのデータを表示させたものになります。
Vantage Connect(ヴァンテージ・コネクト)
\183,700(税込)
6622JP
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アマチュア無線局を開設されている方の中にはAPRS対応機器を利用されている方も多いと思います。
アマチュア無線の位置情報・パケット通信ネットワークとして知られるAPRS(Automatic Packet Reporting System)で
気象データを取り扱うことが可能です。但しAPRSで扱えるデータは気温、湿度、気圧、雨量、風向、風速に限られます。
APRSに対応したトランシーバー(ex. JVC KENWOOD TM-710/S、TH-D72、YAESU FTM-350A/AH、VX-8Gなど)と
デービス社ウェザーステーションのコンソールをデータロガーを通じて接続することで、これらのトランシーバーに
気象データを送ることが出来ます。(ケーブルを自作する必要がある場合もあり)この受信したデータをトランシーバーから
APRSサーバに送信するとAPRSマップ上に気象局として表示され、地図上のWX マークをクリックすると
気象データを表示することが出来ます。また過去データもUI-VIEW32などのソフト(+アドオン)を利用することで
サーバからダウンロードできますので、そのログデータを利用してグラフなどを作ることも可能です。
UI-VIEW32を使うと、左のように地図上にAPRS局の
位置情報とアイコンを表示されますが、
「WX」と表示されているアイコンが気象局のアイコンですので、
これをクリックするとその場所の気象状況が表示されます。
UI-VIEW32上では風冷指数(Wind Chill)、露点(Dew Point)、
瞬間風速、積算雨量なども表示可能です。
またGoogle MapsのAPRSマップでは
気象の変化をグラフで見ることも可能です。
APRSを利用した気象局の情報は こちらをご覧ください。
APRSを利用するにはアマチュア無線局の免許が必要ですが、
APRS対応無線機から送信したAPRS情報は発信者のコールサインで
表示されます。元々APRSはアマチュア無線のAX.25パケット通信を
使って東経何度、北緯何度という位置情報をベースに、
さまざまな情報を送受信しあうグローバルでリアルタイムな
パケット通信システムです。
各地のAPRS気象局から得たデータの変化を見ていくことで
雨雲の移動状況などを推測することも可能でしょう。
APRSを利用した気象データのアップロードについては こちらのページもご覧ください。
デービス社ではウェザーリンクfor APRS(6540)という商品も用意しておりましたが、こちらは無線機やTNCモデムとの接続用で
既に生産終了となっておりますので、ウェザーリンクUSBとWeatherLinkソフトウェアを組み合わせたウェブ・アップロードで
APRSネットワークにアップロードする方法をお試しください。
このようにデービス社ウェザーステーションの計測データの活用には様々な方法があります。
設置する場所の環境や条件などにより、最適な組み合わせをご案内することが可能ですので、
是非一度お問い合わせください。
当社はデービス・インストゥルメンツ社の日本総代理店です。
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